「かき氷もアイスも食べ尽くした…」そんな夏の甘党さんへ。ぜひ試してほしいデザートがあります。それが、実は楊枝甘露(ヨンジーガムロ)なんです。マンゴーを主役に、グレープフルーツの酸味とほろ苦さが重なります。ココナッツミルクのまろやかさも重なる、南国感あふれるアジアンスイーツです。香港発祥のスイーツですが、台湾でもお馴染みです。そのため、自宅でも意外なほど簡単に作れます。
楊枝甘露ってどんなスイーツ?
材料はマンゴー・グレープフルーツ・サゴ・ココナッツミルクの4つ。これらを組み合わせて作る、ひんやりデザートです。
甘さ・酸味・ほろ苦さのバランスが絶妙です。こってり感がなく、最後まで軽やかに食べられるのが特徴です。さらに、台湾や香港のスイーツ店では定番メニューです。最近では日本のドリンクスタンドやスーパーでも少しずつ見かけるようになりました。
名前の由来|「楊枝甘露」は観音菩薩の甘露から
楊枝甘露が生まれたのは1984年のこと。香港の老舗中華料理店「利苑酒家(Lei Garden)」が、シンガポールに初の支店を出す際に考案したデザートだと言われています。
当時の料理長だった黄永幟氏が、現地で手に入る食材からヒントを得て、マンゴー・ザボン(文旦の仲間)・サゴを組み合わせた新しいデザートを開発しました。それが今の楊枝甘露のルーツです。
ちなみに「楊枝甘露」という名前は、中国の古典小説『西遊記』に由来します。観音菩薩が柳の枝(楊枝)から甘い露をしたたらせ、万物を蘇らせるという場面がモチーフです。一口食べると生き返るような爽やかさ、という意味が込められているんですね。

主役は「愛文芒果(Irwin Mango)」
台湾でマンゴーといえば、まず名前が挙がるのが「愛文芒果(Irwin Mango)」です。アメリカ・フロリダ生まれの品種がルーツで、台湾に渡ったあと品種改良が重ねられ、1960年代に今の姿になりました。
皮がりんごのように赤く色づくことから「アップルマンゴー」とも呼ばれます。主な産地は台南・屏東で、旬は5〜7月頃。濃厚な甘さと香り、鮮やかなオレンジ色の果肉が特徴で、この楊枝甘露にもぴったりの品種です。
旬の時期に台湾のスーパーや市場で見かけたら、ぜひ愛文芒果を選んでみてください。マンゴーの品種や旬についてさらに知りたい方は、台湾マンゴーの品種と旬の情報もあわせてどうぞ。
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日本にいながら愛文マンゴーの味を楽しみたい方は、楽天市場で台湾産の愛文ドライマンゴーを取り寄せることができます。
ちなみにサゴやココナッツミルクは、台湾のスーパーはもちろん、漢神巨蛋の日本系スーパー「ロピア」のような店でも見つかることがあります。日本の味が恋しいときにあわせてチェックしてみてください。
材料(8〜10杯分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| マンゴー | 正味600g〜(お好きなだけ) |
| グレープフルーツ | 2個 |
| サゴ(白い小粒のタピオカ) | 大さじ4 |
| ココナッツミルク | 1缶(400ml) |
| 砂糖 | 大さじ4 |
| 牛乳 | お好みで(濃度調整用) |
サゴとは? ちなみに、白い小粒のタピオカで、アジアのスイーツによく使われます。もちもちとした食感が楊枝甘露のアクセントになります。
作り方
① サゴを茹でる
まず、沸騰したお湯にサゴを入れ、中火で約10分ゆでます。白い芯がなくなったら冷水に取って冷まします。
② マンゴーをカットする
次に、果肉をサイコロ状にカットします。種の周りの果肉は削ぎ落として、ペースト用に取り分けておきます。
③ グレープフルーツをほぐす
そして、皮と薄皮を外し、果肉をやさしくほぐします。
④ マンゴーココナッツペーストを作る
また、ココナッツミルク・砂糖・マンゴーの1/3〜半量を用意します。これらをブレンダーで混ぜてペースト状にします。
- そのまま → スプーンで食べる濃厚タイプ
- 牛乳で割る → ドリンク風のさらりとした仕上がり
好みの濃度に調整できるのが手作りの楽しいところです。
⑤ 全部混ぜて完成
最後に、ペーストに茹でたサゴを加えます。残りのマンゴー・グレープフルーツも加えれば完成です。冷蔵庫でよく冷やしてからいただきましょう。

グレープフルーツがポイント
マンゴーの甘さだけだと単調になりがちです。しかし、グレープフルーツを加えることで爽やかな酸味とほろ苦さがプラスされます。驚くほど食べやすくなります。
文旦を使うアレンジもおすすめ。 なお、酸味が少し抑えられてまろやかな味わいになります。手に入る季節に、ぜひお試しください。
冷凍マンゴーでも作れる

もちろんフレッシュマンゴーを使うのがいちばんです。ただし、冷凍マンゴーやマンゴーピューレでも美味しく仕上がります。
生のマンゴーが食べきれないときはカットして冷凍庫へ。いつでも楊枝甘露が作れる「マイ冷凍ストック」として活躍します。ちなみに、日本でも冷凍マンゴーは手に入るので、旬が過ぎた季節でも楽しめます。
楊枝甘露|よくある質問
楊枝甘露はいつ、どこで生まれたスイーツですか?
1984年、香港の中華料理店「利苑酒家」がシンガポール支店の開業に合わせて考案したのが始まりとされています。台湾生まれではなく、香港生まれのデザートです。
グレープフルーツの代わりに使える果物はありますか?
台湾でよく手に入る文旦で代用できます。酸味が少し抑えられ、まろやかな味わいになります。旬の時期にはぜひ試してみてください。
愛文芒果以外の品種でも作れますか?
もちろん作れます。愛文芒果は台湾で最も定番の品種というだけで、お好みのマンゴーで問題ありません。手に入りやすい品種で気軽に試してみてください。
まとめ
このように、楊枝甘露は材料さえ揃えれば難しい工程がありません。作り置きもできる、頼れる夏のデザートです。マンゴー以外の台湾フルーツも試してみたい方には、台湾グアバ(芭樂)とは?特徴と食べ方、自家製ジャムの作り方ももおすすめです。
「冷蔵庫に楊枝甘露がある」──そう思うだけで嬉しくなります。うだるような暑い日は、なおさらです。南国の香りいっぱいのひんやりスイーツを、ぜひ自宅で楽しんでみてください。台湾での暮らしぶりが気になる方は、高雄・楠梓区で暮らす私のリアルもあわせてご覧ください。

