通販トラブル時に開封動画は本当に必要?

通販の商品箱に印刷された「全程錄影」(REC・全程錄影)の指示スタンプ。開封動画撮影(Unboxing Video Recording)を求める指示が中国語と日本語で表記されている。 ショッピング・買い物
通販のECサイトから届く商品箱には、開封動画の撮影を指示するプリントが大体ある。

台湾で通販で届く商品の箱には大抵「全程錄影」という文字がプリントされています。これは「開梱から商品確認まで、すべての過程を撮影してください」という意味です。つまり、全過程を動画に残すよう求められているようです。例えば、商品の破損や不良、誤配送などのトラブルが発生することがあります。そうした場合、この開封動画が証拠になるとのことです。実際のところ、本当に必要なのでしょうか。最近になって、このあたりのことが少しずつ分かってきました。その内容をシェアしたいと思います。

通販の商品箱に印刷された「全程錄影」(REC・全程錄影)の指示スタンプ。開封動画撮影(Unboxing Video Recording)を求める指示が中国語と日本語で表記されている。
通販のECサイトから届く商品箱には、開封動画の撮影を指示するプリントが大体ある。

「全程錄影」とは|開封動画がトラブル対策に

通販のECサイトでは、開封から確認までの様子を動画で記録するよう求められます。商品到着後にトラブルが起きた場合の証拠になるためです。以下のようなケースが想定されます:

  • 商品が破損していたり傷がある
  • 違う商品が入っていた
  • 数量が足りない
  • 初期不良がある

もちろん、動画があれば、クレーム内容が事実であることを客観的に示せます。そのため、お店側も対応しやすくなるのではないでしょうか。

実は、日本ではまだ開封動画を証拠として残す習慣がありません。そのため、最初はこのシステムに戸惑いました。台湾のECサイトの対応の厳密さに、文化的な違いを感じたのを覚えています。

実例1|Shopeeでのトラブル|動画がないと対応が難しい可能性

実は先日、こうした問題に直面しました。「Shopee」で電源コード(Power Cord)を購入しました。届いた商品には、差し込むプラグ部分がついていませんでした。

Shopeeで購入した不良品の充電ケーブル。プラグ部分がない状態で届いた電源コード(Power Cord)。開封動画がなかったため、クレーム時に証拠として認められなかった商品。
プラグなしで届いた不良品。開封動画がないと、写真だけではクレーム対応されないという実例。

そのため、さっそく店舗にメッセージを送りました。

私:「商品にプラグがついていないものが入っていました」
店舗:「開封動画を見せてください」
私:「開封した時の動画がないのですが、現物の写真はこちらです」

そのコメント後、一切の返信が返ってこなくなりました。(日本ではあり得ない対応。。。

幸いなことに、それほど高額な買い物ではありませんでした。そのため、勉強代として割り切ることができました。なお、それ以降、高い商品を購入する際には開封動画を撮ることにしました。Shopee等の格安ECプラットフォームでは、店舗ごとに対応品質が異なります。動画がない場合は、対応が難しくなる可能性もあるのかもしれません。

実例2|MomoとPChomeでの対応|信頼できるお店は異なるアプローチ

一方で、「Momo」や「PChome」といったECサイトもあります。こうした比較的プレミアム(Premium)なお店の対応は異なるようです。

スチール製の棚(Steel Shelving)を購入しました。届いた商品は、棚板が凹んでいる状態でした。お店に連絡したところ、すぐに代替品を送ってくれたのです。こちらから「開封動画がありますが、送りましょうか?」と確認しました。すると、「お送りいただかなくても大丈夫です」との返答でした。

こうした対応から伝わってくるものがあります。つまり、動画の有無よりも、顧客の信頼を優先する姿勢です。

なぜこのような違いが生まれるのか

実は、これまでの経験から推測すると、理由があるのではないかと考えられます。

Shopeeのような格安プラットフォームでは、商品の価格競争が激しいです。そのため、個別対応のコストが課題となる可能性があります。そのため「証拠がなければ対応できない」という厳格なルールになっているようです。

一方、Momo・PChomeなど大手ECサイトは、ブランドイメージを重視します。顧客満足度も経営指標としているようです。そのため、開封動画の有無を重視していないようです。「不良品があれば代替する」という対応を基本にしているのではないでしょうか。長期的な顧客信頼を大切にしているのかもしれません。

実践的なアドバイス|動画を撮るべき場合と撮らなくてもよい場合

もちろん、すべての商品で開封動画が必要とは限らないと思われます。以下を参考にしていただければと思います。

開封動画を撮ることをお勧めする場合

  • 高額商品を格安ECで購入するとき
  • 破損しやすい商品(ガラス製品や精密機器など)を購入するとき
  • 初めて利用するお店での購入
  • クレーム対応に不安を感じるプラットフォームでの購入

動画がなくても問題ないと考えられる場合

  • 信頼できるお店での少額購入
  • 不良品のリスクが低い商品(日用品など)
  • 過去に写真での対応実績がある店舗との取引

実のところ、信頼できるECプラットフォームや店舗もあります。動画がなくても適切に対応してもらえるかもしれません。ただし、万が一に備えたい場合もあるでしょう。スマートフォンで簡単に動画を撮っておくと無難かもしれません。

開封動画を撮ることの実務的な課題|面倒なのには理由がある

このように、ここまで開封動画の重要性についてお話ししてきました。実は一人で開封しながらビデオを撮るのは、なかなか至難の業なんです。例えば、動画を撮るために三脚を買おうかと考えることもあります。しかし、三脚を購入した後に別の問題が生じます。動画の角度によっては、不具合部分が映っていないこともあります。その場合、結局証拠にならないのではないでしょうか。そういったことをあれこれ考えていると、だんだん面倒になってきます。

正直なところ、開封動画を求めるシステム自体が負担に感じられます。一般ユーザーにとってはなおさらでしょう。だからこそ、本当に信頼できるお店との取引なら話は別です。ここまでの手間をかける必要がないのかもしれません。

まとめ|「全程錄影」は有効な自衛手段かもしれません

つまり、「全程錄影」は手間がかかるものです。ですが、EC購入における自衛手段としては合理的なのかもしれません。特に格安プラットフォームで高額商品を購入する場合は要注意です。万が一のトラブルに備えておくことが大切です。

ただし、信頼できるお店との取引なら話は変わります。ここまで神経質になる必要はないのかもしれません。そのため、プラットフォームの特性と各店舗の対応実績を見極めることが大切です。自分にとって無理のない形で通販を活用してみてください。

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